パウルス・ポター(ポッテル) Paulus Potter 1625-1654 |
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1649年、銅版画、Bartsch 14、
18.0x20.0cm、版上サイン |
なぜだろう?
それまでの版画(絵画)では、キリスト教の話(聖書の物語)や、神話を描いたもの。あるいは王侯貴族の肖像画などが絵画の主なテーマだったのですが、17世紀オランダでは、静物画や動物画、一般市民(といっても裕福な商人層ですが)を描いた肖像画、風景画などが一斉に花開きます。この動物版画もそうしたものの一つです。
この大きな理由は、オランダが宗教や王権から離れたことにあります。スペイン・ハプスブルグ家の領地だったネーデルランドでは、宗教改革の影響でプロテスタント(新教)が次第に強くなり、やがて北部がオランダとしてスペイン(カソリックが強かった王国)からの独立を果たします。そして新たに興ってきた市民階級が芸術のパトロン(買主)となり、彼らの趣味にあった、分かりやすい絵画が求められるようになってきたのです。それまで絵画のテーマにすらならなかったこうした動物画も、市民に好まれたジャンルの一つになりました。