ジョン・ラスキン 建築版画展
-美とともに-
 WEB-GALLERY ジョン・ラスキン
19世紀英国の美術評論家・思想家。シェリー酒を扱う豊かな家に生まれる。1840年に風景画家ターナーに会い、その作品に魅せられる。1843年の「近代画家論 第一巻」にて、晩年のターナーを擁護。1849年「建築の七燈」。1851-3年に「ヴェニスの石」を公刊。美術評論家としての地位を築く。また若き画学生の集まりで、世から強い非難をあびたロセッティら「ラファエル前派」の精神的な支えとなる。ラスキンの思想は19世紀英国のロマン派が示した中世への憧憬やゴシック趣味を支え、W・モリスなど後の「工芸運動」への道を拓き、やがて日本の「民芸運動」にも大きな影響を与えることになった。トルストイやガンジーも、ラスキンの思想に共鳴している。
 一方私生活にはスキャンダルも多く、ラスキンの肖像画を描いたミレイに処女妻をとられ離婚。その後幼い女性に興味を示し、50歳近くになって19歳の少女に求婚。ラスキンの素行を知った母親に拒絶された。晩年には英国印象派のホイスラーと訴訟騒ぎ。ケイト・グリナエウエ イの描く少女に恋しグリーナウエイと文通友達になるなどが知られている。若い頃から、教養としての水彩画を手がけ画家としての評価も高い。版画の制作も手がけた。今回はラスキン版画を中心に20余点 紹介。

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ターナー
「ベン・アンサー」


ラスキン
「建築の七燈」
ノルマンディーの
サン・ロー大聖堂



「建築の詩」
アベヴィルの木彫とつた



ロセッティ
テニスン詩集「シャーロット姫」

  作家   作品名 年代 版種 発表価格
  J.M.W.ターナー 研鑚の書 牛と橋 1807 銅版画 170,000
  J.M.W.ターナー 研鑚の書 ベン・アーサー 1819 銅版画 240,000
  J.M.W.ターナー 英国南海岸 ディール 1826 銅版画

55,000

  ジョン・ラスキン 建築の七燈 全14点完全セット 1849 銅版画 360,000
   

ルーアン、サンロー、ヴェニスの建築装飾   銅版画  
    ノルマンディーのサン・ロー大聖堂   銅版画  
    狭間装飾:カン、バイユー、ルーアン、ボーヴェ   銅版画  
    交差繰形   銅版画  
    ヴェネティアのパラッツオ・ドゥカーレの下層アーケード柱頭   銅版画  
    ルッカのサン・ミケーレ寺院の正面装飾   銅版画  
    ピアス装飾の例:リジュー、バイユー、ヴェローナ、パドヴァの諸聖堂   銅版画  
    ヴェネティアのフォスカリ宮の窓   銅版画  
    狭間装飾と繰形装飾:ルーアンとソールズベリー   銅版画  
    ルーアンとソールズベリーのテラスとモウルディング   銅版画  
    ヴェネティアの聖ベネディクト広場の邸宅のバルコニー   銅版画  
    アベヴィル、ルッカ、ヴェニス、ピサの断片   銅版画  
    フェラーラ大聖堂南面アーケイドの部分   銅版画  
    ルーアン大聖堂の彫刻   銅版画  
  ジョン・ラスキン

建築の歌

イタリアの村   銅版画 35,000
      ナポリの窓 1841 銅版画 28,000
      シテ近郊のコテッジ   銅版画 28,000
      ウルムの家や聖堂の尖塔 1835 銅版画 28,000
      ルス川   銅版画 35,000
      マッジョーレ湖を望む 1846 銅版画 35,000
      ナポリにて 1841 銅版画 30,000
      チャンベリーにて   銅版画

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      ナポリ湾 1841 銅版画 35,000
      ヴェルチェリ 1846 銅版画 35,000
      ニース 1840 銅版画 35,000
      ツーク 1835 銅版画 28,000
      アルプスのチャペル   銅版画 18,000
      アベヴィルの木彫とつた   銅版画 35,000
  D.G. ロセッティ テニスン詩集 シャーロット姫 1857 木口木版画 45,000

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版画に付いて
ターナーの研鑚の書は、ターナー自らの手によるオリジナル版画集です。英国南海岸は、ターナーの原画にもとづく銅版画。ラスキンの建築の七燈の14点は、ラスキン自らによるソフト・グラウンド・エッチングです。ラスキンの「建築の詩」のシリーズは、ラスキン原画にもとづく版画で1894年限定300部で刊行された同名の書物の挿絵に使われたものです。ロセッティの「シャーロット姫」は、ロセッティの原画に基づく木口木版画で1857年に出版されたものです。

ラスキンの版画について